
はじめに
ぼくが、新世紀エヴァンゲリオンという名前を初めて知ったのは、1995年の夏のことでした。
その時、学校の夏休みを利用して、一時日本に帰国していたぼくは、
「よーし、日本にいるあいだに、何か日本のパソコンゲームを買うぞ!」
といきまいて、秋葉原に 出かけました。
当時ぼくは、自分のパソコンを持って約一年。
僕の住む米国で買い、米国のソフトのみを扱って来たぼくは、米国のつまんないゲームにあきあきしていたのでした。
そして、ぼくは秋葉原で、一つのゲームを見つけました。
そのタイトルは、「プリンセスメーカー2」。
プリメーの存在はすでに知っていたぼくは、
よし、
とばかりにWindows Version のプリメーを買ったのでした。
皆さんご存じのとおり、プリメーはGAINAXの製品です。
そして、パッケージの中には、GAINAXの商品カタログというものが入っていました。
そのカタログによって、ぼくはエヴァの名前を知ったのです。
といっても、その時まだエヴァは放映されてはいませんでした。
ぼくが見たのは、ただGAINAXが、その広告によるところの、本格ロボットアクションアニメをやる、ということだけでした。
だから、
「へー。本格ロボットものかー。 GAINAXなら、けっこういけるかなー。でも、どうせ見れやしないんだよなー。トホホ・・・。」
というのが、ぼくの正直な気持ちでした。
だって、日本にいなかった(いまでもいない)ぼくは、当時、自民党が政権を失っていたことすら知らなかったんだもん。
しかし、ぼくの情報収集能力を変革するものがぼくの前に現れたのでした。
それが、 Internetだったのです。
学校のコンピュータールームの拡張に伴って、学校のコンピューターにも
Netscape Navigaterが、組み込まれたのでした。
「おお。これがうわさのInternetか・・・。」
と思ったぼくは、早速つかって見ることにしたのでした。
「そーいえば、日本の情報も見れ るんだよな。」
と、日本の情報を探すぼくの前に現れた"Evangelion"の文字。
そーいえば、
とGAINAXカタログにあったものを思い出したぼくは、
よしよし、
とか思いながらそれを見て見ることにしのでした。
だがしかーし!!
そこには思いもよらぬ罠が待ち構えていた。
「な、なんじゃ、このわけの分からない記号の羅列は・・・?」
そう、米国の学校のコンピューターで、日本語など読めるはずもなかったのでした・・・。
それでも、ぼくはめげなかった。
「なーに、家のパソコンには日本語版のWindows
が入っている。ディスクにセーブして、家に持ってかえって見ればいいだけじゃん。」
そう思って、ディスクにセーブして、家に持ってかえったのでした。
だがしかーし!!
そこにはまたもや、思いもよらぬ罠が待ち構えていたのでした。
「な、なんだこりゃ。読めるファイルと読めないファイルがあるぞ・・・。」
そう、そこには、EUCフォーマットの罠が待ち構えていたのでした。
「ばっかやろー!! 規格を統一しろよ!! 」
とのぼくの嘆きもむなしく、その問題は結構長い間解決されなかったのでした。
そうではありましたが、S-JISで書かれているファイルは読めたし、イメージも見れたから、不便ではあったけれども、なんとか情報を引き出していけたのでした。
その中で(EVA関係の中で)、毎週のお話しのreviewをやっているところが幾つかありました。
幾つかはまじめなもので、幾つかはパロってるものだったのですが、放送など見れるはずもないぼくは、どれを信じていいのかがわかりませんでした。
でも、そのうちの一つが、イメージつきでやっていたので(著作権がどーの、という問題が持ち上がる前の話しですね)、そのイメージを見て、解説を読
んで、話しを追っていきました。
(ちなみに初めて見たイメージは「瞬間、心、重ねて。」か
らのもので、ぼくは、「おお、エヴァは、ラブコメだったのか・・・」、という勘違い(?)
をしてしまいました)。
とにかく、そんなこんなで、テレビの放映も終わったのでしたが、なぜか、すべてのエヴァ関係のページにおいて最終回にたいする論議が始まってしまったのでした(笑)。
テレビ放映の見れないぼくには、わけが分かりませんでした。
ぼくの読んでいたお話しの reviewのページにあっては、最終回を切り捨てていました。
お手上げ、というのは、こういう事をいうんだなあ、なんて、思ってしまいました。
それでもあきらめなかったぼくは、様々なページを渡り歩き、少しでも情報を集めることにしたのでした。
そして集められたのは、心理学的な文章と学園エヴァ・ラブコメエヴァといった文字たちだったのでした。
はっきり言って、これら中途半端な情報は、ぼくの頭を混乱させる以外に役にたちはしなかった。
そして僕自身は、「もう、むちゃくちゃでごじゃりま
するがな!!(これが誰のまねかなんてわかる人いないよね・・・。)」
という心境だった。
結局、「もー、しんぼーたまらん!!」の状態だったぼくは、お金を出してでも、
エヴァを見ることにしたのでした。
大海を隔てた米国でも、お金さえあれば、結構どうにでもなるものなのです。
日本人の多いカリフォルニアなんかだと、もっと融通がきくんだろうけどね。
でも、とにかく、ぼくは見ました、テレビシリーズを最初から最後までいっぺんに・・・。
そ・ し・て・・・、
なんなんじゃあの終わり方はーーー!!!
なんでみんなが心理学のお話しや、ラブコメのお話しをしているのか、やっとわかりました。
ちょっと、途方に暮れちゃいました。
最後のラブコメのところ、ちょっといいか
なー、なんても思っちゃったりなんかもしちゃったりしたけどね。
途方に暮れていたぼくの心を補完してくれたのは、ふとしたことで見つけた
「Genesis Q」という名のページでした。
(ここにもEUCフォーマットの罠は待ち受けてい
だのだが、この時ぼくはすでにNetscape Navigater 2.0を使うことが出来るようになってい
たので、それにも対応することができた。)
Genesis Qを皮切りに、続々と増えていくエヴァ小説のページによって、心癒されたぼくは、むしりとった衣笠、じゃなくって、むかし取
った杵柄で、なんか書いてみようかなー、なんて思うようになっていったのです。
そして今、ホームページを手にしたぼくは、それを実行することにしたのでした。
ぼくの書くお話しは、エヴァのキャラをつかってはいますが、セカンドインパクトもなく、
裏設定もない、お気楽な(?)ものです。
はっきし言って、シンジ達を使う必要はないよう
な気もするのですが、エヴァをつかってなにかを・・・、と思ってはじめたものなので、や
っぱりねえ・・・。
って、自分でもなにを言っているのか段々わからなくなってはきましたが、これも 一つのありうる世界、ということで、ちょっぴり大人になりきれていない大人のシンジとア スカとレイのお話しを、どうぞご覧になってください。
1996年11月10日 AM12:15
蘭間林和彦